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クレジットカウンセリングの役割

クレジットカウンセリングには2つの役割があげられる。第一は、多重債務問題は当事者の心の問題に起因している場合が多い点にかんがみ、相談者の心の安定と回復を目的とした「心のケアに重点を置いたカウンセリング」である。ここでは、なぜこのような状況に陥ってしまったのかについて、相談者自身が気づき認識できるよう導く。第二は、どうすれば生活の改善が図られるかを相談者と一緒に探ると同時に、相談者が自身のお金め使い方の「癖」を知り、金銭感覚を養うように導くことを目的とした「家計アドバイスに重点を置いたカウンセリング」である。

すなわちそれは、DMP(相談者の家計を分析し、どのような改善策をと名べきかを助言する)と、FP(安定した家計に導くための計画を立てる)の視点を取り入れた、マイナス家計から安定した家計に導くクレジットカウンセリングだと考えられる。このように「心のケア」に重点を置き債務からの解放を目指し、同時に生活習慣を見直すことで、同じことを繰り返さない自分づくりを目指す。これが、わたしが考えるクレジットカウンセリングの目指しているものである。

そのためにはカウンセラー主体ではなぐ、相談者主体、相談者の目線に立って再生を目指したクレジットカウンセリングでなければならないことはいうまでもない。つまり、カウンセラーは債務者の再生に向けた意欲が醸成されるのを促し、その意欲がフルに満たされたとき、債務者の意思によって法的債務整理手段を選択し実行に移す。そして法的整理によって一義的な債務から解放された後は、相談者の家計管理の意欲を高めるよう提案と助言を行うと同時に、境遇と目的を同じくした仲間たちとともに歩める場を提供するのである。